2013 No.158
HOME 

WHAT'S


連載102 Music for Nice Sleep -2
連載100まで、私の好きな音楽をアルバム単位でとりあげてきましたが、101回からはお休み前にリラックスする優しい音楽をとりあげます。お風呂に入る時、風呂上がりに聴くのにもいいです。眠る前には、当然ながら刺激的でなくてテンションが低く、ビートも弱くテンポもゆったりしたもの。低い音や柔らかい音の楽器によるものや、ささやくような、呟くようなヴォ−カルがいいようです。選曲の参考になればうれしいです。演奏はYouTubeでご確認を。

Simon & Garfunkel [Scaborough Fair/Canticle]
from 「Graduate Soundtrack」1968

サイモン・アンド・ガーファンクルのこの「スカボロ−フェア・詠唱」は1966年発売の3枚目アルバム「パセリ・セイジ・ローズマリー・アンド・タイム」に収められていた。しかし一般的にポピュラーになったのは、1968年の映画「卒業」である。私も映画が封切られる前にラジオで「サウンド・オフ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」がよく流れていて、好きになって観に行ったのを覚えている。

オリジナルの「パセリ・セイジ…」アルバムでは3分ほどの曲だが、「卒業」のサントラでは2回繰り返して6分以上の長いバージョンになっている。映画のシーンに合わせてあると思われるが、こちらの方がゆったりと浸れて心地よい時間が続く。

この美しいメロディはイギリスで、かなり古くから歌われていた曲のようである。ちなみに曲のタイトルは北東部ヨークシャー地方 スカ−ボロ市(Scarborough)名前で、祭や市の催事(Fair)交易で栄えた町である。アコースティックの優しい演奏にさわやかなヴォ−カルで心やすらぐひとときになる。

 

連載-South Island-02
Phuket, Thai

ビーチの夕焼けはすばらしいので滞在期間に毎日のように見ていたが、この日は特によかった。


SANPO PHOTO 48中央区)

高層のビルに囲まれてまだまだがんばる昭和の店
天満橋近くの土佐堀通で。

what's news

肥後橋〜北浜のレトロな
モダン建築を巡る。その1

友人数名でときどき「大阪彼方此方散歩の会」をしているが、今回は、肥後橋から淀屋橋、北浜界隈の、大阪が繁栄していた名残りを残すモダンビル。中央公会堂や中之島図書館、日本銀行の公の建物は除いて、大阪のビジネス街に現存するものを訪ねて歩いた。

左写真:住友銀行本店ビルの南側大阪倶楽部の斜交いにあるイタリアン・レストランのビル。もともとは市の消防署だったらしい。店名の「ダル・ポンピエーレ」は、イタリア語で消防士という意味。雰囲気が行ったことはないけど、まさにイタリア?!のようないい感じである。

下写真:堺筋と土佐堀通の交差点の北東側に位置する左右の高いビルに挟まれて、肩身の狭そうな感じの「北浜レトロビルヂング」。1912年(明治45年)に建てられた、昨年で100年というまさにレトロビル。今は本格的英国調の紅茶とスイ−ツの店。立派なティーポットの看板や2階のアーチ型の窓、屋根など、かわいいデザインで、立ち寄りたい喫茶店である。ビルの奥からは、土佐堀川越しに中之島のバラ園が臨める。

左写真:朝日新聞社南の土佐堀通の交差点を肥後橋から直に西に曲ると川沿いにやや細い道がある。すぐ見えてくるのが山内ビル。玄関には当時の法律事務所のサインが残っている。パリのメトロの降り口に見られるようなア−ルヌ−ボ−・スタイルのデザインがオシャレでかわいい。1933年

右写真:その道をしばらく歩いてなにわ筋の手前、赤いタイルのビルがある。元は銀行だったそうだが、今は「サリーレ」というレストランになっている。こんなビルがレストラン等になって活用されて、新しいビルには出せない味わいがある。1926年頃

四ツ橋筋から西側の江戸堀通の「大阪教会」。滋賀の近江八幡に教師として赴任し、その後関西各地の洋式建物を数多く手がけたヴォーリズの設計。シンボリックな円形の明り取りの窓が美しい。1922年
同じ江戸堀通にある「コダマビル」円形のスペイン・スタイルのテラスがかわいい。1935年
四ツ橋筋に面した京町掘にある「京町ビル」。ベージュ色の窓部分と両サイド、窓の間に3つの区切りの濃いベージュでまとめられた、すっきりとしたデザイン。最上部の窓はアーチ型になっていてエレガントさもある。その上と窓の間にはテラコッタが飾られいいアクセントになっている。屋上に斜の屋根が少し見えるが、これは何??1926年

御堂筋東側伏見町の「芝川ビル」通りの交差点角にラウンド型のエントランス。見た目はア−ルデコ・スタイルだが、マヤ文化からのモチーフが装飾されたカッコいいデザイン。フランク・ロイド・ライトの影響も感じられる。1927年

左の芝川ビルと同様、エントランスがコーナーにあるが、こちらは1912(明治45年)ですっと歴史がある。今は「Opera Domaine」という店になっている。ビルの屋根の角にあるト−チの彫刻もいい。
伏見町のほぼ堺筋との角にある、濃厚なコーヒーでおなじみの丸福珈琲店が1階にある「青山ビル」。外観はツタに被われて見えないが、内部には優雅なスタイルの照明があったりする。珈琲店には暖炉があり凝った造りが伺える。1921年に個人宅として建てられた。
青山ビルの隣は「伏見ビル」。落ち着いた色合いのドア、取っ手も杖のようなデザイン、玄関前には執事がトレイに案内状を持って待っている粋な雰囲気のギャラリー。1923年
堺筋と高麗橋通の北西角にある「高麗橋野村ビルディング」。各階の境目には屋根瓦が並んでいて、各階を積み重ねたような面白い形のビル。近代大阪代表する建築家、安井武雄で、大阪ガスのビルも設計した人である。共通の感じは角が丸くなっているところ。これは1927年でガスビルは6年後の1933年で、グッとモダンになっている、また朝日新聞社も角丸のデザインだが、ガスビルより2年早い1931年竹中工務店の石川純一郎設計。
右写真は玄関の飾り、月が上にのったア−ルデコ様式の不思議な飾りである。

堺筋を挟んで野村ビルの向いにある三井住友銀行、旧三井銀行ビル。銀行なので偉そうな石作りだが、ギリシャ神殿を思わせる柱のデザインが美しい。柱の上の剣に蛇がからまっているコマ−スのシンボル・デザインも美しく飾られている。1936年

右写真:大阪証券取引所ビル(1935年)の窓。非常に凝ったデザインの格子である。
すっきりと美しいアールデコの照明。ビルの左右にシンメトリーに配置されている。ちょっと時間が早かったので、明りが灯っていないのが残念。

まだ平野町から本町通のエリアは、写真を撮っていないので、近いうちにに回ってみようと思っている。

堺筋を挟んで三井住友銀行の斜交いにある、スイ−ツの人気店「五感」のある「新井ビル」。以前に行った記憶では洋食レストランで大きな吹き抜けになっていた。それもそのはずで、ここも1922年完成時は銀行だったようである。しかし旧三井ビルと比べるとこちらの方が古いにもかかわらず、柱のデザインはすっきりとしたシンプルなスタイルになっている。