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WHAT'S

2012 No.149


「ミッドナイト・イン・パリ」 監督:ウディ・アレン 2011

ウディ監督の前作の、人生何が起こるかわからない「人生万歳」も面白かったが、今回も楽しく洒落た映画である。イントロに美しい情景のパリが写し出され、そして雨に濡れたパリ、雨上がりのパリ、黄昏のパリと、麗しのパりに次々と魅了される。監督は、でも1920年代のパリはもっと凄かったんだよということを、小説家のアメリカ人観光客をタイムスリップさせて、その時代を見せてくれる。

小説家、画家をはじめアーティストが世界各地から集い、カフェ、サロンやパーティでお互いを刺激しあって文化を熟成していたパリ。その頃パリにいたア−ティストはよくご存知と思うので、お楽しみにしておきますが、ちなみにウディ・アレンがそこに登場させる映画人は、スペインから来ていたルイス・ブニュエルである。アメリカ人小説家が20年代で出会って一目惚れする、モディリアーニの元恋人で、今はピカソの愛人という女性、彼女は19世紀末のベルエポックの時代に生きたかったと言う。

誰も未来は漠然としてどうなっているのかわからないし、いつの時代とは言いにくいので、やはり歴史を辿ってこれまでの時代と場所を想像する。あなたは、どの時代の何処に行きたいですか?さしずめ私だったら、近すぎるが1960年代後半のピッピー文化の聖地サンフランシスコであろうか。フィルモアでジミ・ヘンやジャニス、その他クリームをはじめとする全盛期のブルース・ロック・バンドや往年のブルースマン。ジャズ・ワークショップ等のライブハウスでジャズマンのパフォーマンスを体感したい。ウッドストックにも行きたい。そんなことを連想させてくれる映画である。


連載93
Bobby Hutcherson [Happenings]
1966

ビブラホンといえば、ライオネル・ハンプトンとミルト・ジャクソン、そのジャクソンを敬愛するのが、ボビー・ハッチャーソンである。ハッチャーソンは、エリック・ドルフィーの「Out To Lunch」で、印象的な演奏をしているが、ライナーノーツによれば、これが初のリーダー・アルバムで、1曲を除き6曲がオリジナルで占められ、ハリキリようがうかがわれる。オリジナル以外の1曲とは、ハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」日本タイトルで「処女航海」、1964年末にハービーが、当時在籍していたマイルスのメンバー達と録音した名盤である。そのハービーの当時の最新曲をこのアルバムで取り上げ、なおかつハービーもセッションで参加している、というかハービーの参加で、その曲を取り上げたのであろう。このアルバムの面子はボブ・クランショーのベース、ジョ−・チェンバースのドラムスという、ホーンのない変わった4人編成である。ということで、全く違う演奏となってこれはこれですばらしい。

ビブラホンとピアノは、どちらも打楽器の同じタイプなのでギター方がいいのではと思ったが、当時マイルスのバンドのピアニストとして切れ味のいい演奏をしていたハービーの、カッコいいモダンなタッチが発揮された1曲目「Aquarian Moon」や5曲目「Head Start」は、疾走する当時の新進気鋭サウンドである。2曲目「Bouquet」6曲目「When You Are Near」はスロ−の曲。ビブラホンによるスローの演奏は、ピアノと違って音が揺れる。このゆれが大好きで、この2曲が抜群に気に入っている。ハ−ビ−のピアノも繊細で音数少なくいい演奏である。7曲目は前衛的というか、全く何にもとらわれないフリーな演奏の「The Omen」。ここでは、マリンバが使われていて、柔らかい音が新鮮。

ジャケットも当時、斬新だったであろう。モノクロのファッション写真に全面強いピンクがおさえられている。ブルーノートも、これまでのジャズと違った新世代ジャズというような意気込みがあったのであろう。ルー・ドナルドソンの67年人気アルバム「Aligator Bogaloo」もカラーのファッション写真のジャケットだが、こちらのほうが先である。ともかくマゼンタ100%より濃いめのピンクが印象的である。CDしか持っていないが、LPを最初に手にしていたら、その衝動にジャケット買いは必至だったであろう。ただ、ミュージシャン名とタイトルの書体はゴシック系のモダンな感じにしてほしかった。


連載
-AMERICAN PHOTOGRAPHS-93
Rocky Mt., Colorado

夏でも雪の残るロッキーマウンテンへ登山、ではなくバスで上がった。

SANPO PHOTO 39(西成区)

「お安くしています」というところを、言い方を変えて、
いいねぇこのキャッチフレーズ、思わず微笑んでしまった。
天下茶屋北、堺筋のドンつきの交差点で 。

what's news

新天地 古い煉瓦建てのエリアを再開発したおしゃれな、人気スポット。
駅名が中国らしく達筆で大きく表示されてカッコいい。
平日の夜だったので、人もそれほど多くなく、
細い路地のショップを覗いたり、カフェの外の席で行き交う人を眺めたり、
カフェ、レストラン、ショップのあかりが華やいだ夜の雰囲気がいい。

准海中路 「陜西南路」駅近く、夜になって閉店したファッションビルの前でフルーツを売る女性。
演出なのか?竹製ザルの天秤にフルーツをれ、レトロな天秤の秤で計り売りしていた。
右写真は、ショッピングのメインストリート准海中路のきれいなディスプレイ。

 

虹橋 友人の住んでいるエリアは上海の西にある虹橋空港に近い、
最寄りの地下鉄は10号線の「水城路」駅。
高層住宅が立ち並び、レストランやショップも多く
便利な地区で日本人ビジネスマンと家族も多く住むところ。
写真はその近くの通りの標識で、東西南北が明記してあり、
方向を間違えることがない。
略した漢字があるので、戸惑うこともあるが、何とか判る。

下の写真は、近所の高層住宅で、道路の上をまたがって、
建物があるのが、日本には見かけない眺めである。
右は近所の芝のきれいな公園。 おばあちゃんと孫がのんびり散歩中。
その向こうに見える高層住宅が、不動産屋で賃貸の案内が出ていた。
ちなみに、268平方米で1ケ月28,000元=約350,000円

新天地の東側にある公園、噴水がライトアップされていい感じ。
夜にもかかわらず、池の周辺をジョギングする人を結構見かけた。
右写真は、同じところの昼間の風景、上海なのかニューヨーク なのか
見わけがつかないが、柔軟体操している人がいてたりして、やはり上海。
早朝だと、太極拳をする人々も見られたかも。

公園のさらに北東にある
いろいろな有名ブランドの入っているビル。
ブルーの大きなドットのネオンが美しい。

上海の彼方此方を巡る--1(比較的新しいスポット)

台湾スーツの上海店、かなり人気のようで
店内にも入口にもお客でいっぱい。
右は、豆腐と小豆のかき氷。左は蓮の実や木の実や
餅の入った薬膳の?かき氷
。どちらも、ほのかに甘くおいしいデザート。左のほうが好みだった。

 

最終日に、友人に連れていってもらっていろいろごちそうになった。特に上の写真のカエルの空揚げは、鶏より小味で美味。

下は魚の団子と苦味のある野菜のあっさりスープ、これもおいしかった。
当然連日中華料理だが、初日に友人の近所の「火鍋」の店に、連れていってもらった。火鍋は、ピリ辛の出汁に羊肉(手前)をシャブシャブで食べるのだが、あっさりとおいしい。この日は牛肉も注文してもらった。そして、椎茸や松茸かエリンギか、茎の太いキノコを肉のようにスライスしてあったが、これがシャキシャキと食感がよくおいしかった。

旧フランス租界地区 地下鉄「陜西南路」駅から南へ歩く。この辺りは
フランス租界だったエリアで、その名残りのプラタナスが大きく育って、夏でも涼しく歩けそうだ。
友人の話では、あまり変わっていないところだそうで、
今回、上海を彼方此方回ってみた中で、最も好きなエリアである。

ブティックの横でミシンを踏むおじさん。
ブティックの直し縫いでもしているのだろうか?
電気の要らない昔のミシンは、時代がぐるっと回って今注目のエコ。
このエリアには、昔の洋館が多く残っていて、再開発をしてオシャレなカフェやレストランになったりしている。神戸の北野町あたりの感じである。
中の写真は、まさにビアガーデンといった趣きの店。木陰で飲むビールはおいしいであろう。

泰康路 先月のギャラリーのところで取り上げたが、まだ写真があるのでもう一度。
左の写真は、 泰康路という通りにある何やら毛で被われたような、変わったファッションビル。右は泰康路を挟んでそのビルの向いにある、観光スポットの東側の入口「田子坊」。その他にもこの通りに入口が2ケ所ある。
下写真は泰康路の中、四方八方に 路地が広がって、
カフェ、レストラン、ショップが溢れ、まさにアジアン・ラビリンス。この感じが観光客には楽しい。

土曜日、地下鉄10号線「上海図書館」駅で降りて、国際礼拝堂の方へ歩くと花嫁姿を多く見かけた。実際結婚式のカップルもあるが、よくは判らないがモデル撮影のような感じのものもあった。
見ている側としては、きれいで華やかでうれしい。素早くカメラを構えてパチリ!街を歩くといろいろ出会えて面白い。
オシャレなカフェの前で、
カメラを持った集団の撮影会か?

ビール片手に寛ぐオジサンと
ポーズをとるギャルは、
モデル撮影かも?

来月は伝統的なところと
普段の生活の上海を。