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WHAT'S

2012 No.150
8月9月合併号

シンガポールの「Pameran Poskad 2012」展に出展


連載94
Eric Dolphy [Last Date]
1964


エリック・ドルフィー
といえば、野性の荒馬の嘶きのようなアブストラクトなアドリブがおなじみである。ご存知のように、このアルバムは彼ののヨーロッパ各地を回るツアーの中で、オランダのラジオ局のジャズ番組のための録音だったが、4週間後にベルリンで急死、最後の吹き込みとなった。

ヨーロピアンのリズムセクションにエリック・ドルフィーのワンホーン・カルテットという編成で、全6曲をバスクラリネト、フルート、アルトサックスを使い分けている。何といっても1曲目のセロニアス・モンクの曲「Epistrophy」がすばらしい、バスクラが嘶きがモンクの曲調にぴったりである。4曲目も「Hypochristmutreefuzz」ヒポクリストマリーファズという意味不明の長いタイトルの曲もバスクラによるアブストラクトな演奏で、この曲は。このセッションで共演しているリズムトリオのピアニスト、ミーシャ・メンゲルバーグというひとの曲。当時のモダンなタッチの演奏もとてもいい。

続く5曲目「You Don't Know What love Is」では、フルートに変わるが、バスクラのあとでは、特に神秘的な響きに聴こえる。コルトレーンも「Ballads」という人気アルバムで、この曲を取り上げているが、エリックの場合全く違う感じに聴こえる。オ−ネット・コールマン以降の当時の新感覚で、カッコいい。

最後の6曲目「Miss Ann」はアルトサックスによる、エリック独特のアドリブのフレーズに惹きつけられる。彼の60年のアルバム「Far Cry」でも聴かれるおなじみの曲である。彼のサウンドは、どのアルバムも何度聴いても好きだが、特に一枚を選ぶとなると、私はこの最後のアルバムである。6曲のあとにインタビューのときの彼の印象的なメッセージが入っている。「演奏を聴く時、サウンドは流れ消え去っていく。それは、再びとらえることがことができない。」というような意味あいで、一度きりのアドリブのスリリングな醍醐味である。

 

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-94
Toronto, Canada

暑い時は水辺で、噴水の冷気は街の憩いのスポット。

SANPO PHOTO 40(都島区)


大川添いの小さな池に、3年ほど前にいろんな蓮が植えられ、
今たくさん増えて、夏はきれいな花を咲かせるようになった。

what's news

 


シルクスクリーン+アクリルによる新作「8人の白と黒の大王」シリーズを8点出展しました。