2011 No.133
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「冷たい熱帯魚」 園子温監督 2009

「愛のむきだし」というポップな恋愛映画を撮った、園子温(そのしおん)監督に興味をもって、この「冷たい熱帯魚」を観にいった。日頃ほのぼのとした映画を好んで観ていたので、邦画ではここまではない、どちらかといえば韓国映画に多い、血の海の世界にびっくり。韓国映画「チェイサー」USAコーエン兄弟の「ノーカントリー」以来の不穏な気分が後に残る、お薦めしにくい映画である。

この映画は、実際の事件をもとにつくられているとチラシにあったので、観た後にウィキペディアにアクセスしてみると、1993年頃から次々と起こった「埼玉愛犬家連続殺人事件」で、1995年の阪神大震災やオ−ム・サリン事件の大きなニュースが起こったためにあまり取り上げられず、記憶に残っていなかった。実際は、ペットショップを経営し、ブリ−ダーをしていた夫婦が、お客を騙してつがいの犬を高価で売りつけ、クレームを言ってきた客を殺してバラバラに切り刻み抹消する、これを彼等は透明化と言っていたようである。殺しを気づかれて脅されると、それも殺して透明化するというような、悪魔の化身のような夫婦である。映画はかなりこの事件を参考にしてつくられているが、この夫婦の生い立ちについては、触れられていないところが物足りない気もするが、かえって分らないほうが無気味な人間として観られる。

映画では、大型熱帯魚店経営の夫婦(でんでん、黒沢あすか)に置き換えられている。そこに同じ町で小さな熱帯魚店を営む夫婦(吹越満、神楽坂恵)と一人娘の三人家族が、娘の万引きをきっかけに、有無をいわさず引き込まれていく。よく知られている俳優は少ないが、かえって彼等の熱演がリアルな感じで迫ってくる。チラシに「大人の猛毒エンターテイメント」とあるが、ココロして観ていただきたい。
現在もスカイビルの「シネ・リーブル」で上映中

 

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-77
Denver, Colorado


木々や芝生が多く、緑豊かなアメリカの公園では、リスがよくみかけられた。
時にはポテトチップスやポップコーン、ホットドッグにチーズバーガー、タコス、
コークやセヴンナップに、ありついてる?ていうか常食かも。


連載77
Cream [Disraeli Gears] 1967年

クリ−ムは、「Wheels Of Fire」を取り上げたが、この邦題「カラフル・クリーム」も外せない。いきなり1曲目「Strange Brew」リードギターとリズムギターの強いカッティングの歪んだ音が、最高にカッコイイ。短い曲だがくり返し聴きたくなる。歪んだ音色を出すために試行錯誤をくり返されていると思うが、歪んだ音がカッコイイというのはロックならではである。ブルースのスライド・ギターは弦を擦ることで音を変化させているが、67年頃のこの時代にはアンプの操作によって日常からターンしたサイケデリックな気分を醸し出している。

2曲目はクリームの最もよく知られた曲「Sunshine Of Your Love」。イントロのリフがギターとベ−スのユニットで終止くり返されて、シンプルだけにより耳に残る。そこに自由なドラミングンが加わって、弾けたサウンドがこれもカッコイイ。エンディングが、突っ走ってフェイドアウトする感じもいい。

3曲目「World of Pain」も抑えたボーカルが、いいムードを醸し出している。 4曲目「Dance The Night Away」も3曲目と同じトーンのボーカルだが、こちらのギターはサイケな音で好きである。ただ、ドラムが一本調子で強すぎる。もっと抑えて漂うサウンドであればサイケ感がより出てよくなると思うが。 アルバム後半は心弾む曲調のものが少なく、次第に集中力を欠いて途中で聴くのを止めてしまうことが常だったが、とはいっても最初の曲は、くり返し今も良く聴くアルバムである。

 

SANPO PHOTO 23

2月は、大阪にも久々に雪がうっすらと積もる。
見なれた散歩コースも新鮮な、一面白い世界。

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