2010 No.125
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連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-69
Rocky Mt., Colorado


ワシは落花生が大好きなんじゃ!

連載69
Sonny Clark [Cool Struttin'] 1958年


「クール・ストラッテイン」は50年以上経った今もブルーノート・レーベルを代表する人気のアルバムである。50年代はハードバップとしてスタイルが確立したジャズ全盛期、50年代後半になるとアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ「モーニン」はじめとして、2管のクインテット・スタイルで親しみやすいメロディ・ラインの「ファンキー・ジャズ」がブームとなる。このアルバム「クール・ストラッテイン」もファンキー・ジャズの代名詞として今も多くのジャズ・ファンに愛され、記憶されている。

なんといっても1曲目のタイトル曲は、親しみやすいテーマから始り、ソニー・クラークのソロへ。コロコロと転がる心地よいタッチに続き、アート・ファーマーの美しいトーンのトランペットへ、そしてジャッキー・マクリーンのアルト・サックスへと繋がる。マクリーンのサックスの音色はちょっと哀愁があり好きである。リズム・セクションもポール・チェンバースのベース、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスといえば、マイルスの名盤「クッキン」はじめとするプレステージ・レーベルの黄金期と「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」に共演した「ザ・リズム・セクション」と呼ばれたメンバーである。この曲の良さはミディアム・テンポのくつろいだ揺れの心地よさが大きな要因である。2曲目の「ブルー・マイナー」も耳に馴染んだテーマに続き、次々とメンバーのソロが繰り出されるが、これぞモダンジャズという響きである。

そしてこの名盤はレコード・ジャケットでも人気のアルバムである。50年代らしい膝下のサイドスリットが入ったタイトスカートから、スラっとしたきれいな脚がクールにマンハッタンを歩くショットのモノクロ写真である。ブルーノートのデザインを数多く手がけているリード・マイルスのデザインだが、この写真も彼による撮影である。ブルーノートの冊子によれば、ブルーノートの社長のアルフレッド・ライオンが彼のオフィスを訪ねたとき、昼食の時間になりランチにアシスタントも誘ってレストランに行く途中に写した写真だそうだ。この美脚はリード・マイルスのアシスタント嬢だそうで、このときの写真は何枚か残されていて、それらは「コンプリート・クール・ストラッテイン」で見る事ができると、書かれている。

 

SANPO PHOTO 15

ビルの上が 二つ折りを拡げたようなデザインなので、
三角柱 のように見える。

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