2009 No.107
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WHAT'S

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-51
San Fransisco,
California

イヤー!楽しいケーキやおまへんか。顔がいろいろなのは、つくりかたがアバウトなんやろけど、でも揃っていない方が面白い。日本やと、きっちり揃えてつくってしまうところや。
しかし、この色はケーキにはあんまり使いまへんな。 ペパーミントでっか?アメリカのケーキはだいたい甘過ぎて、ノー・サンクスでおます。

謹 賀 新 年

お正月の天気は、そう寒くもなく穏やかな三ヶ日でした。
昨年は個展を2回もしました。自分にとっては初めてのことでした。 今年は7月に木版、銅版、シルクスクリーン版画の三人展を予定しています。その後、決まってはいませんが、個展もしようかなと思っています。

区切りの年ですし、自分にプレッシャーをかけて、やる気を出したいと思います。今年もよろしくお願いします。

「ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト」 
マーティン・スコセッシ監督

ストーンズ・ファン待望のライブの映画である。マーティン・スコセッシ監督は以前にも、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」を撮っている、ロック好きの監督である。今回は監督の意向で、会場での観客との一体感や撮影のしやすさか、ニュ−ヨークのビーコン・シアターという3000未満収容の比較的小さな会場が選ばれている。映像はステージ最前列で見ている感じで、とても嬉しい。驚くのは、ミック・ジャガ−が、ステージいっぱいに動き、歌うタフな姿である。60才半ばで、あのシェイプ・アップされた体は凄い。ただ、顔のほうは、脂肪が少なくてクシャクシャなのは仕方がない。彼の元気な姿は、私の励みである。

2005年末リリース「A Bigger Bang」のツアーの一環だから、新アルバムからの曲がありそうなものだが、映画の中には出て来ない。「エグザイル…」「サム・ガールズ」「アンダ−カバー…」「タトゥー・ユー」などいろんなアルバムより取り上げてある。全18曲の最初の曲は「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」。ストーンズの代表曲で、キースのギターリフから始まるが、これが時代のテンポか、アップで短くてちょっと性急すぎる。ストーンズのスタイルといえるこのイントロをもっと聴かせてほしかった。珍しいのは、昨年の映画「やわらかい手」の主演マリアンヌ・フェイスフルが60年代に歌っていたバラード「アズ・ティアーズ・ゴウズ・バイ」を取り上げていた。「気恥ずかしいので今まで歌うことはなかった」とミックが話していた。

ロン・ウッドがスライド・ギターを数曲演奏していたが、カッコよくて見直した。カントリーのスライドまでやっていた。バックも、チャック・リーベル(キー・ボード)、ボビー・キーズ(サックス)、リサ・フィシャ−(バックボーカル)などお馴染みのメンバーの顔もみられた。そして、ゲストで登場したクリスティーナ・アギレラがミックと「リヴ・ウイズ・ミー」を歌ったが、素晴らしいシャウトでなかなかよかった。そして、マディ・ウォーターズのバンドにも在籍して、その頃を知る数少ないブルーズマンのバディ・ガイは、ストーンズのアルバムには取り上げられていないマディの「シャンペン・アンド・リーファー」という曲を共演。声がよく出ていて迫力があり、ミックが負けそうであった。ギターをプレゼントされて、さっさと帰されていた。

アンコールはお馴染みの「ブラウン・シュガー」と「サティスファクション」そして、最後のマンハッタンの夜景がきれいだった。1981年のアメリカ・ツアーのライブ映画「レッツ・スペンド・ナイト・トゥゲザ−」と比べると勢いはやはり劣るが、それから25年を経てもなお転がり続けるストーンズのエネルギーをもらってとても良かった。映画館の音響には及ばないが、DVDが出たらもう一度家でじっくり観てみたい。

 


小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃。 そして1969年、ジャズ喫茶等に通い始めた頃からジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。
mail

連載51
Lou Donaldson [Alligator Bogaloo] 1967年

ジャズが50年代ハードバップ全盛の4ビートから、1960年頃新しいビートが出始め、60年代半ばからラムゼイ・ルイス「ジ・インクラウド」65年、キャノンボール・アダレイ「マーシー・マーシー・マーシー」66年や、この「アリゲーター・ブーガルー」などがR&B的なビートでソウル・ジャズ等と呼ばれるようになる。この先駆けは、私の知る限りでは、60年録音のジミー・スミスの「バック・アット・ザ・チキンシャック」というカッコいい曲かなと思う。そして、70年頃にはジャズ・ファンクと呼ばれ、マイルスのサウンドの変化やチック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」等も出てきて、ジャズはどうなるんだろうとうい頃であった。私のジャズの聴き始めがこの頃なので、ジャズ・ファンクに思い入れが強い。

ル−・ドナルドソンは、アート・ブレーキ−のクインテットにも在籍していたチャ−リ−・パ−カ−系のアルトサックス・プレーヤーとして良く知られている。その彼は、このアルバムをさかいに、よりブルース・フィーリング溢れる黒いサウンドに進んでいった。心浮き立つビートに、次々と思うがままに舞うアドリブ。40年を経た今でも、私には色褪せないままのカッコいい音である。特にオルガンのロニ−・スミス(同じオルガンのジミ−・スミスとは別人)が自分のリーダー・アルバムかのようながんばりで、どす黒いフィーリングを醸し出している。ギターは70年代にフュ−ジョンでブレイクしたジョージ・ベンソンだが、これまた黒い。

全6曲の中には4ビートでスイングする曲や、スローのム−ディな曲もおさえてあるが、「アリゲーター・ブーガルー」というポップないいネーミングのタイトル曲に代表されるビート中心のアルバムである。ブルーノートのアルバムにしては、異質のファッション写真を持ってきているところなど、これまでのサウンドとは違うという意識をもたせたジャッケット・デザインである。以前にドイツ映画「Jazz Seen」で見たが、ソニー・ロリンズの西部のガンマン姿の写真等、レコードジャケットの写真を撮っていたウイリアム・クラクストンの写真。デザインはブルーノート・アルバムをずっと手掛けてきたレイド・マイルス。

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