連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-62
Wilmington, North Carolina


アメリカ南部特有のギリシャ神殿のような柱がそびえる豪邸。
白い玄関扉にクリスマスのリースが美しい。

連載62
Mal Waldron [Left Alone] 1959年

胸に哀しみが突き刺さってくる、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックス。ビリー・ホリデーの最後の伴奏者だったマル・ウォルドロンが、彼女を偲んで作曲した「Left Alone」。録音から50年を経て、今も愛される超人気の名曲である。ジャッキー・マクリーンの演奏もさることながら、後に続くマル・ウォルドロンの訥々とした、心へじんわりと沈み入る寂寥感のピアノソロも渋い。

このアルバムは、1曲目の「Left Alone」のみカルテットで、その他はピアノ・トリオの演奏である。「Left Alone」ばかりが目立って後は影が薄いが、2曲目「Cat Walk」とビリーホリデーの歌でおなじみの3曲目「You Don't Know What Love Is」のピアノタッチも、コロコロ転がるきらびやかさはなく訥々として詫び寂をも感じさせる。そんなところが日本では受け入れられ、アメリカでは評価されなかった所以であろうか。セロニアス・モンクの間のある変則コードの響きや、ビル・エバンスのリリシズムとは異なる、静かに聴き込んでしまう雰囲気をもつピアニストである。ピアノソロの「All Alone」等も聴いてみたいものである。

SANPO PHOTO 8

銀杏が黄金色に色づく大阪城公園

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2009 No.118
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