HOME 

WHAT'S

2008 No.101


 

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-45
San Francisco,
California

サンフランシスコはヒッピーの発祥の地。
公園で見かけたボクはヒッピー二世かな。

 

小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃。 そして1969年、ジャズ喫茶等に通い始めた頃からジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。 mail

連載45
LowellFulson [Tramp] [Soul] 1964〜66年

1曲目「Tramp」は、延々と続くシンプルなR&Bビート。控えめなギターのカッティング、ローウェルの語りのようなボーカルと短いギターソロ。これが何ともカッコいいのは、これらの要素が混じりあって醸し出すサウンドなのだが、やはりビートが大きな役割をはたしている。3分ほどの曲だが終わるとまた、聴きたくなって来る。12曲目に「Pico」という、同じビートのインスト曲があり、これらを交互に聴いて楽しんでいる。

ローウェル・フルソンの50年代の曲「3 O'clock Blues」「Everyday I Have The Blues」は、BBキングも取り上げておりお馴染みである。また「Reconsider Baby」もチェス・レコード時代のよく知られた曲である。50年代に隆盛を誇ったブルースはR&Bの人気により60年代は下火になっていく。彼も低迷していたが、60年代半ばに息を吹き返したのがこの「Tramp」、R&Bのビートを逆手にとったブルースである。

60年代は次々とR&Bビートのポップなジャズが出ていた頃なので、ブルースも当然であろう。 オーティス・レディングもこの曲をカバーして録音している。だが、63年頃にアトランティック・レコードに録音したアルバム「Pain In May Heart」では、この感じのビートは出て来ないので当時、新しかったのかもしれない。その他には、バディ・ガイやテキサスのロックン・ローラー髭のZZトップもカバーしている。

このアルバムは、[Tramp] [Soul] 2つのレコードをひとつにまとめたお得なCDである。1曲目「Tramp」のビートの曲がもっとあればと思うが、1曲だけ違っていて特徴があったから、ヒットしたのかもしれない。5曲目の「Two Way Wishing」も弾んだファンキー・ビートでいいノリである。そして7曲目は大ヒットの「Black Night」。力強いホーンで始まるゆったりとしたテンポの味わいある曲。全24曲たっぷりローウェル節を味わえる。Trampとはカード(Trump)ではなく放浪者の意味だが、ボロ切れをパッチワークしたというか、ぶらさけたジーンズのおっさんに、女の子が肩に手を置きにっこりという安直極まりないジャケットがねぇ。

what's news

ジャケット裏面