2007
ウブドで滞在したのは、モンキーフォレストの南にあり コテージが4棟、8部屋の庭が広いプチホテル。
村の結婚式の朝、遅れてはいけないと思って早く目覚め、めったと見ない朝焼けを見る。次第に空が紺色から明るい青に変わっていき、屋根や木々のシルエットがクっきりと見えて来た。鳥もさえずり始め、雲に赤味がさしてきて、新しい朝、清々しい。スラマット・パギ。
このコテージに、友達と上と下で滞在。途中で入れ替わる。
テラスの柱には神様が祀られている。バリである。

写真左:テラスから見るフロントへ行く方向の庭。
写真右:時おり鶏ファミリーが、歩いていたりする。

部屋の前にはテラスがあり、テーブルが置かれている。ここがリビングでテラスの奥(写真の右側)にはソファのようなゴロンと横になれる台座がある。前には睡蓮の池があり、池と庭を眺めくつろげる。

部屋に入るとベッドがあり、奥の扉を入ると写真右のバス・ル−ムがあり、トイレと洗面へ行くの2つのアーチから中庭が見える。

中庭の全景。外からは見えないように塀が高くなっている。竹筒から水が出ているのは庭のシャワーである。トイレもこの庭を眺めながら、しゃがむようになっている。なんと開放的!1階にはこんな中庭があり、2階はテラスからの眺めがいい。

2階テラスからの眺め、庭とホテルの外の田園が見渡せる。 そのテラスでの、ある日の朝食。
写真左:私は右の黒米のお粥を食べた。黒い米粒が少し見える、赤味のアイボリー色。ほのかに甘いやさしい味でスライス・バナナが入っている。中央はフルーツのヨーグルトがけ。左はフルーツ盛り合わせである。その他、野菜オムレツやジャッフル(トースト2枚の間に卵、チーズ、バナナなどを挟んで、タイ焼きのような鉄製のはさみ焼き器で焼いたホットサンド。オーストラリア人の考案らしい)もある。
眺めのいいところで、のんびりしたリゾートの朝食は、幸せなひとときである。
左写真:2階のテラスの目の前になっていた青いパパイヤ。これが黄色くなるのであろうか?
写真中央と右:庭になっていた大きなマンゴ、もう食べごろだろうとスタッフに聞いたら、マダマダといって言っていたが…。ザボンのような大きな柑橘系の実、木も重たそう。
隣のコテージの門にあるカエルの像。
色の違う小石のモザイク、ダンシング・フロッグと、白い石でかたどった小さな花もかわいらしい。
ユーモラスな顔の鉢植えの台。耳のハイビスカスが、いいアクセントでお似合いである。
波紋がプールの底に映って美しい。
プールは大きくないが、ほとんど貸し切りであった。昼からは暑くなるので、部屋か木陰かプールにいるのがいちばん。3時のティー・タイムのお茶とケーキがプールサイドで楽しめるのも嬉しい。
ホテルで見つけたアラカルト
庭のところどころに咲いていた蓮と睡蓮は、ほんとに美しい。
その他にも、ホテルの庭に咲いていた、いくつかの花を撮った。
これで、花の名前がみんな分かれば、トロピカル・フラワー図鑑のようである
ホテル[アラム・ジワ]にも泊まってみた
最終日の1泊 はこちらに泊まった。同じクラスだとこちらが10ドルほど安い。[アラム・サンティ]は庭が広く開放的、こちらは、細い道沿いにコテージが並んでいて、コンパクトな濃さがある。どちらのホテルも部屋が多くないので、スタッフともフレンドリーになり、気持ち良く過ごせよかった。
[アラム・ジワ]
写真左:コテージに行く通路。緑豊かで、道に沿って水が流れている。
写真右:その道にもお供えが置いてある、毎朝の儀式。

友達の部屋は2階の三角屋根で天井が高い。竹が規則正しく並び、結ばれている。ファンが回っていた。エアコンもあるが、ファンのほうが自然でいい。
外はのどかな田んぼが広がっている。稲のないところは、アヒルが餌を探して動きまわっていた。

私の部屋の玄関前の蓮の植えられた庭、一段低い下の部屋へは写真の階段を降りていく。もっと下へ行くと川がある。
ウエルカム・フルーツのマンゴスチンとランブータン。きれいに皮が取れたので、写真を撮ってみた。 マンゴスチンは、上品な甘さでほんと美味しい。毛モジャモジャのランブータンは、ライチとよく似た味。
部屋の広さは[アラム・サンティ]と同じくらい。ベランダはベッドルームの前にあった。
最後の朝食は、私の部屋のベランダで。メニュは前のホテルと同じである。
水瓶を持った石像から、水が流れて出るプール。プールサイドは、周りに木が繁って木陰があり木漏れ日がきれい。
プール・サイドの木彫の孔雀。自然の形を生かしつつ、つくられていて、いいね。
フロントの前にあったプリミティブな石像。木の根に首を閉められて苦しいんじゃない?
バスルームに居た手を合わせるカエル、ユーモラスでかわいいね。
部屋にあったタペストリー。絵柄に興味を惹かれた。左のロブスターのデフォルメがいい。ドラゴンの色使いもシンプルでかわいい。右は、男が首の伸びているいくつもの頭の台を支えている。バリだから、先祖があって自分があるということか?不思議な絵である。織物なのでデジタル的な表現になっていて面白い。
部屋の前の空き地にいた、茶色のモーくん。最初は警戒していたが、会うたびに、手をあげて声をかけたら、近づいて来るようになった。

気に入ったレストラン
やはり旅先ではいろいろ食べたくなって今回はきっちり3度食べ、それに加え3時のティータイムにはケーキとお茶も出て、ちょっと食べ過ぎだった。
[ラカレケ]滞在したホテルと同じ系列の店で、歩いて行けるところにあった。 モンキーフォレストからは、南側に抜ける細い近道を通れば以外と近い。

傘が飾られ、神棚もあり雰囲気づくりのゆき届いた玄関
店内は広く、庭の中にインドネシアの屋根のある席が点在していて、椅子席と座敷きがある。

写真左:私の注文したナシゴレン・チャンプル。インドネシアのチャーハンに焼き鳥のサテやカリッと揚げてあるエビセンのようなものの盛り合わせ(チャンプル)。これはエナ。
写真右:ミーゴレン・チャンプル。同じように焼そばといろいろな盛り合わせ。マグロとアボカドのサラダ、これも美味しくグッドチョイスだった。その横にある赤いのは、ピリッと辛いバリおなじみのサンバル。ご飯にのせたり、料理にもちょっと付けて食べる。

 

 

店内は全くバリという感じではない、パスタ、ラザ二アをはじめイタリアンの店である。2時間ほどウォーキングをしてこの店に来たとき、エアコンが効いていてホッとした。
マグロの小さい切り身を野菜と和えたツナサンドは、フランスパンのバケットのサンドで、これがとても美味しかった、お薦めである。パンが美味しく、長く滞在していそうなユーロ人が、時おりパンを買いに来ていた。もちろんエクレアなどケーキやコーヒーもおいしい。
[CAFE MOCA]メインストリートのラヤ・ウブド通とハヌマン通の交差するところから、ラヤ・ウブド通を少し西に行った左手にある。ビーチのレギャンにある店のウブド店で、昨年秋に出来たばかりで、ガイドブックにはまだ載っていない。

[ワルン・タマン]こちらは中国系インドネシア人の店で、中華といえるだろう。ガイドブックにも載っているようで、日本人客も見かけた。上の「カフェ・モカ」の前の北に向かう道を少し行ったところにある。昼と夜と2回来た。
写真にはないが、焼きビーフンが噛みごこちのいい、程よい固さで、いちばん気に入った。写真は手前よりしっかり具の入ったワンタン.スープ。ナシゴレンというよりは、チャーハン。これも良かった豆腐の醤油煮こみ。向こうは汁そばでしたか?。小さい皿はサンバル。いずれも安くて美味しい、気取りのないいい店である。

見ていただいてテリマカシ。
(Photo by Shiomi)

 

注文とったり料理を運んでくれる娘が、チャンティ。民族衣装を今風にアレンジしたファッションもいいね。
月曜の夜はケチャック・ダンスのある日。食事はバフェスタイルで好きなものを選ぶ、こういうの好きである。美味しいものを食べ、久しぶりに伝統的なバリに触れ、いい夜だった。

「ドリームガールズ」 ビル・コンドン監督 2006年USA

ミュージカルが嫌いなのは、音楽にある。万人向けにつくられたクラシックの声楽で歌われる曲が、ちっとも面白くないのが理由である。台詞で話せばいいところまで、歌っていたりする。特にそういった曲が最悪である。しかし、あまり観ていないが思い出すところでは「ウエストサイド・ストーリー」は、ジョージ・チャキリス等三人がストリートを踊りながらやって来て、揃ってピシッと脚をあげるシーンは、いつもTVで見ていた「シャボン玉ホリデー」のダンサーが、頭からすっとんでいくほど、すばらしかった。そして、指を鳴らしながら踊る「クール」シーンもカッコよかった。その他、ウディ・アレンの「世界中がアイ・ラブ・ユー」で担架で運ばれている包帯ぐるぐる巻きの人や点滴のポールを持ってフラフラ歩いている人が、音楽と共にいきなり元気良く踊り出すのは最高だった。こんな出鱈目なのは音楽は関係なく好きである。

ミュージカル嫌いなのに「ドリームガールズ」を観にいったのは、音楽がR&Bだということで、ブラック.ミュージックに興味のない人には面白くない映画かもしれない。モータウンをモチーフにつくられていて、レイ・チャールズをそっくりに演じたジェイミ−・フォックスは、モータウンの社長ベリ−・ゴーディ・Jrをイメージした役柄である。50年代以前は、黒人が曲をつくって、歌がヒットしても白人のレコード会社に売上を持っていかれたりしていた。このベリ−・ゴーディ・Jrは、1959年デトロイトでモータウン・レコード立ち上げレコードを自前でつくり、黒人のインディ・レーベルでは相手にされないことを考慮し副社長に白人を迎え、会社自身でレコードの全国配給を行ない、楽曲やミュージシャンを管理し、みるみるうちに会社を大きくした敏腕社長であるが、内には厳しかったようだ。

そして、スモーキー・ロビンソンやウィリアム・スティーヴンスン等のプロデューサ−やホランド・ドジャ−・ホランドのソングライター・チームや映画「永遠のモータウン」で紹介されたスタジオ・ミュージシャン「ファンク・ブラザーズ」等の優秀なスタッフに恵まれていた。マーベレッツ、ミラクルズ、メリー・ウエルズ、マーサ&ヴァンデラス、マービン・ゲイ、フォー・トップス、テンプテ−ション等が次々とヒット曲を世に出していった。その中でも、シュプリームスは、最も人気のあるグループだった。私も中・高生の頃、大好きでよく聴いていた。モータウンからデビュする前は「プライメッツ」といっていたシュプリームス、また、オリジナル・メンバーのフローレンス・バラードが抜けてメンバーが変わる 。映画でも「ドリーメッツ」から「ドリームズ」と名前を変えてデビュしたり、 メンバー交代エピソードも盛りこまれている。

ゴージャスなショウを観ている感じで、サウンドもすごく、やはり映画館で観た方がいい映画である。シュプリームスをイメージしたドリームズがデビューで歌う曲が、シュプリームスの最初の大ヒット「Where Did Our Love Go 愛はどこへ行ったの」を意識したつくりになっていた。また、グループ解散のショウで歌う曲もシュプリームス「Someday We'll Be Together またいつの日にか」を意識してつくられていた。主演のビヨンセはドリームズがデビューのシーン、写真右の金魚のようなドレスのときが、いちばん綺麗だった。ダイアナ・ロスに似せて、メイクが次々と変わっていくが、派手というだけである。「大型」新人のジェニファ・ハドソン、ミュージカルおきまりの台詞を歌うシーンはあまりの激しさに、ちょっとカンベンしてというところもあったが、圧倒される迫力のヴォ−カルを聴かせてくれる。エディ・マーフィーも熱演であった。彼の役柄はジェームス・ブラウンをモデルにしていると何かの記事で読んだ。確かにファンクをカッコよくシャウトしているシーンもあったが、ベトナム戦争を題材にコンセプト・アルバムを出そうとして、社長に反対されるシーンが出て来る。これは、マービン・ゲイの名盤「What's Going On」のエピソードで、ニットの帽子を被ってレコーディングしているのもそうで、混ぜ合わせたキャラクターになっている。楽しめるミュージカルで、まぁ良かった。映像を観ながらなので、音楽も良く聴こえるが、後に残りR&Bスタンダードになり得る曲はあるだろうか。

大阪梅田はブルク7、三番街シネマで上映中

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-29
Pueblo,
Colorado

ロッキーの麓、
ゴーストタウンのような小さな村のはずれにあった廃屋。

小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃より、1969年に、ジャズ喫茶等に通い始めた頃からジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。 mail

連載29
Muddy Waters [Best of Muddy Waters] 1948-54

ジェイムス・ブラウン以前の、エネルギーの塊といえば、この人マディ・ウォーターズである。ダイナミックなボーカルが素晴らしい。最初はウッド・ベースをバックに、自らスライド・ギターを弾きながらミシシッピーのダウンホーム・ブルースを演奏していた。その後、ハープのリトル・ウォルターやギターのジミ−・ロジャース、ドラムスが加わる。さらに、オ−ティス・スパンのピアノ、力強いビートのフレッド・ビロウのドラムスも入ってパワーアップしていき、1954年には「Hoochie Coochie Man」「I Just Want To Make Love To You」「I'm Ready」といった彼の代表曲を録音、シカゴ・ブルースというバンド・スタイルが形成されていく。

このアルバムは1948年「I Can't Be Satisfide」から1954年「I'm Ready」まで、曲順は前後しているが、その流れを収録したベスト盤で、発売された当時のままの復刻版である。ジャケットはテカった横顔のアップで、もうちょっとナンとかならんかったのかという感じであるが、ブルースらしいともいえる。今もロックし続けるバンドの名前の由来の曲「Rolling Stone」はじめ、ずらりと全12曲で代表曲が揃っている。40年代後半から80年代始めまでの長年の音楽活動で多くのアルバムが出ているが、マディといえば、まずこれであろう。

「Hoochie Coochie Man」「I Just Want To Make Love To You」「I'm Ready」での、マディのどしっりとした歌いっぷりもさることながら、リトル・ウォルターの闇を切り裂くような、クロマティック・ハープも素晴らしい。そして、48年の「I Can't Be Satisfide」から始まり「Rolling Stone」「Louisiana Blues」「Rong Distance Call」「Honey Bee」などミシシッピー・デルタのカントリーのかおり溢れるマディのスライド・ギターとビッグ・クロフォードのゆったりとしたウッド・ベースにリトル・ウォルターのハープが絡む、シンプルなサウンドが味わい深い。また「Standing Around Crying」のねっとりとした感じのスロー・ブルースもいい。バンド・スタイルになるにつれ、そんなにスライド・ギターも弾かず歌中心になっていくが、私は初期のマディ・ウォーターズが好きである。

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バリ島の旅---2 ホテルとレストラン