2007

HOME 

WHAT'S

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-33
Los Angels,
California

サザン・カリフォルニアといえば、パーム・トゥリー。南の島のものとは違って、ヒョロヒョロと高く葉も少なくスマート。

小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃より、ジャズ喫茶等に通い始めた1969年頃からはジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。 mail

連載33
Crosby, Stillis, Nash & Young
[Deja vu]
1970年リリース

70年夏、梅田新道にあった東映パラスで観た「Woodstock」に強い衝撃を受け、今もそれは心に残っている。個性豊かなミュージシャンたちのパフォーマンスは素晴らしかった。この映画で初めて知った人達も多かった。このアルバムは、「Woodstock」のテーマソングが入っているので買った。映画では、「青い目のジュディ」を演奏していたCSNはあまり印象に残っていなくて、ヤングが加入してエレクトリックのロックになって、文字どうりバンドがヤングになったという印象である。バーズやバッファッロー・スプリングフィールドやホリーズのヒット曲は、聴いて知っていたがこの人達だというのは、後になって知った。

[Carry On] [Teach Your Children] [Cut My Hair] [Helpless]と4人の曲が順に並んでいて、最後5曲目にジョニ・ミッチェルの[Woodstock]の入ったA面ばかりを聴いていた。どの曲もいいが、特に[Woodstock]のイントロの歪んだ音色のギターのフレーズとスティーブン・スティルスのヴォーカルの声質が好みである。途中のニール・ヤングと思うが、突っかかるようなギターソロもいい。祭のあとのゴミの山の会場のシーンにこの曲が流れていたが、映画を観終わって何か自由な新しいことがやって来るような、気分だった。

このグループの特長である、コーラスがビシッと揃っていてなおかつ声が大きい、というのはこれまでになかったと思う。その特長がよく出ているスティルスの[Carry On] が好きである。アコースティック・ギターで始まり、途中よりパーカッションが入りエレクトリック・ギターに変わる演奏もカッコいい。ナッシュの[Teach Your Children] はカントリー・スタイルでとても親しみやすい可愛い曲、映画「小さな恋のメロディ」で流れていた。クロスビーの[Cut My Hair]は、力強いボーカルでイントロのギターのフレーズもカッコいいし、カッティングが効いている。そして、ニール・ヤングがしみじみと歌う [Helpless]も心に沁み入る曲である。

サイケデリックな表現が強調されるヒッピー・カルチャーだが、現代文明批判による自然回帰や懐古趣味的なものも広まっていた。レコード・ジャケットは、百科辞典などで表装されていた茶色の表面に、クラシックな文字が金色で箔押しされている。昔の開拓時代の装いのメンバーのモノトーンの写真が貼付けてあるという、レコードならではの凝った装丁である。この写真がなかなかいい雰囲気である。
what's news