2007

バリ島の旅---1 村の結婚式に出席。

12年半ぶりにバリ島を訪れ、バリニーズの結婚式に出席した。以前、友人がバリを訪れた際に出会って案内をしてもらった人で、昨年は日本人女性との結婚で来日し、私のところにも3日ほど来ていた。伝統的なスタイルが根強く残っているバリの結婚式ということで興味があり、ついこの前タイに行ったのにもかかわらず、また出かけてしまった。今月はその様子を少し紹介しよう。

ウブドから少し南のマス村という所の、彼の家で結婚式は行なわれた。日本の農家にある、母屋と離れといったように、敷地内にいくつかの建物があり、台所も別棟になっている。先祖を祀る仏壇のような祠がいくつも安置してあるのが、信心深いバリらしさである。
左の写真は、式の二日前に訪れたときのもので、家のまん中の建物が、飾り付けの準備中であった。バナナや椰子の葉をいろいろに使い分け、手作りされている。
当日、色鮮やかに飾り付けされていた。村の人達の衣装も南国らしく、カラフルである。特に鮮やかなピンクが印象的。髪飾りも、美しい蘭のような生花である。みなさんくつろいで、結婚式の進行を見ている感じ。笑顔がチャーミングな美人ぞろいである。
左写真:白い衣装はお坊さん。その奥でお祈りをしているのが日本人の新婦。これからバリニーズになるという儀式でだそうである。
写真右:玄関での儀式 、この家の家族になるということであろうか?

左写真:再び家の中で、新婦は篭を頭に載せ新郎は椰子の実を担いで2〜3度ぐるぐると廻る。新婦は畑の作物を収穫し、新郎はは椰子の実を採って来るとういことであろうか? 新郎が、細い木に結ばれた紐を刀できる。過去の生活を断ち切り、新しい生活を始めるというような儀式のようである。
右写真: 紐を結んであった細い木の間を行き来する。何か分からないが、紐の切れ端を耳に掛けていた。

近くの川へ行き、新郎新婦とも川に入る。新郎は衣類をすべて脱ぎ、川下へ流す。新婦はその服をとり、洗濯するしぐさをして、水気を切る。その後、二人は新しい服に着替え家へ帰るという儀式。風変わりで興味深かった。(撮影:パンチョ)
私達もバリの衣装で出席。

出席した村の人の食事を箱詰めするのに忙しい、薄い茶色の上着の親族のみなさん。
女性の正装の上着をカバヤというそうだ。透け透けのものが、最近の流行らしい。

 

食事はバイキング・スタイルになっていた。新郎のお姉さんが料理が上手で、とてもおいしかった。特に、サテは噛みごたえのある地鶏に、ココナッツの甘めのソースではなく、ピリっとスパイスがきいて、他のレストランで食べたものよりおいしかった。私は、つい3本もいただいてしまった。写真撮っていなくて残念。

ウブドの田園をウォーキング

ウブドは緑にあふれ、いいところである。滞在したホテルはサルのいるモンキー・フォレストの南側に位置している。
そこから、早朝よりウブドの西へ向かい北から東へ、メインストリートのラヤ・ウブド通まで2時間歩いた。
久々に長時間歩いて心地よく疲れた。これが、昼からだととても暑くて歩けない。

ホテルの近所の住宅街。まだ、通りの向こうは朝靄にかすんでいるが、通学中の子供達が見える。小鳥のさえずりや鶏の鳴声も聞こえ、のどかで気持ちがいい。豊かな自然に包まれた住まいや生活を見ていると、電化製品に囲まれて便利だが、せせこましい日本よりも、リッチにも思われるが。
ドリアンを見つける。こんなふうになっているんだ。
人工的な建物や目障りな広告などの看板がなく、田んぼは一面緑で清々しい。白鷺のような鳥が見られた。
霞んで見えるのは、アグン山?

ウブドの町をジャラン、ジャラン。

町の中心、王宮のあるラヤ・ウブド通やそこに交差するモンキーフォレスト通、ハヌマン通へ、昼食や夕食に毎日のように出かけた。 1月半ばは、オフシーズンで観光客もそれほど多くなく、静かでよかった。

モンキーフォレスト通にあるリッチなホテル「コマネカ・リゾート」の前にある「コマネカ・ファインアート・ギャラリー」の2階。 窓が大きいく、向こうのホテルの景色が絵のように切り取られて見える。左窓の黄色いのは神棚で、こんな所にもあるのがバリらしい。
バリのアーティスト二人展を開催していた。よく見かける伝統的な絵ではなく、モダンな抽象ときれいな色のファンタジーなアートをバリで見られたのは、意外でよかった。

左写真:ハヌマン通にあるマッサージの「ボディ・ワーク・センター」の入口。

下写真:おなじみのバリの玄関であるが、ここのはまわりに細かい金色の飾りが施された額縁のようで、中の庭が絵のように見えて面白いなと思った。

マッサージでスッキリした後、店の中庭でジンジャー・ティとフルーツがでる。このフルーツの切り方と竹串にさしてあるのが、まるでおでんのようで、楽しい。

左写真:庭の池に頭が!最初見たときちょっと驚いた。他では見かけなかった石像、バリ流のユーモア。

左上写真:夕食を食べに出かけたとき、ホテルの送迎の車から赤い夕焼けが見えたので、シャッターを切った。思いがけず、ブレずに撮れた。

左写真:照明器具のショウウインドー。クラゲのような照明が面白かった。店が閉まっていても、灯をつけているところが多く見かけられた。店内がふわっと浮かび上がってなかなかきれいだった。もっと撮っておけばよかった、と後悔している。

右上写真:ウブド中のお寺で祭事がある日、バリお馴染みのお供えを頭に載せて歩く若い女性たちを見かけた。この夜は朝までお祭り騒ぎで、若い男女の出会いのときになっているらしい。夜の町をバイクで駆け抜ける人を多く見かけた。

来月のバリ島の旅---2は、ホテルとおいしかったレストランの紹介。
また、見てください。

 

映画誌[キネマ旬報]恒例の選考委員の投票による2006年ベスト10

【日本映画】 (1)フラガール(2)ゆれる(3)雪に願うこと(4)紙屋悦子の青春(5)武士の一分(6)嫌われ松子の一生(7)博士の愛した数式(8)明日への記憶(9)かもめ食堂(10)カミュなんて知らない
【外国映画】 (1)父親たちの星条旗(2)硫黄島からの手紙(3)グエムル ハンガンの怪物(4)ブローバック・マウンテン(5)麦の穂をゆらす風(6)太陽(7)カポーティ(8)グッドナイト&グッドラック(9)クラッシュ(10)マッチポイント

映画誌[キネマ旬報]読者選出2005年ベスト10

【日本映画】 1)フラガール(2)ゆれる(3)武士の一分(4)かもめ食堂(5)嫌われ松子の一生(6)博士の愛した数式〔7〕紙屋悦子の青春(8)雪に願うこと(9)The 有頂天ホテル(10)明日への記憶
【外国映画】 (1)硫黄島からの手紙(2)父親たちの星条旗(3)クラッシュ(4)ブローバック・マウンテン(5)ホテル・ルワンダ(6)グエムル ハンガンの怪物(7)ユナイテッド'93(8)ミュンヘン (9)ナイロビの蜂(10)麦の穂をゆらす風
ベスト10は、評論家や読者の各自選んだものを平均化したようなものだが、読者の方が娯楽性に富んでいる。DVDを借りるときの目安にどうぞ。

私の昨年の邦画+洋画ベスト
クライング・フィスト カクタス・ジャック ●フラガール カポーティ キングコング
昨年は、ガーデンシネマとシネリ−ブルの会員になってみたが、それほど観ていない。行きやすいロフトの地下のテアトルの方が多いくらいだった。この頃、邦画も観るようになり、上映数が多くて観る映画に迷いハズレも多かった。
韓国の「クライング・フィスト」はダメ中年の熱いがんばりが、よかった。「
カクタス・ジャック」は全く無名のメキシコの監督だが、あれよあれよと次から次へと読めない展開が面白かった。「フラガール」は泣かせ過ぎだが、窮地から立ち上がった炭坑の人たちの、達成感が伝わってきた。「カポーティ」は、有名な本の出来上がる過程の葛藤で苦しんでいたことが興味深かった。「キングコング」CGの映画は好みではないが、初代の名作を忠実にリアルに再現しているところに惹かれた。
昨年のベスト10を後追いして観たDVDで、「運命じゃない人」「Dearフランキー」「ウイスキー」「3丁目の夕日」「サイドウェイ」などもよかった。

 

 

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-28
Key West,
Florida

写真撮ろうかと聞いたら、ここで撮ってと連れていかれた所は消防署。やんちゃそうな右の子は、Tシャツが大きいので、腕を組んで持ちあげているのが、かわいい。もう、40才近くになっていると思うが、今も「Do You Wanna Wine Punch?」なんて言いながら喧嘩してないだろうな。

「世界最速のインディアン」 ロジャー・ドナルドソン監督 
2005年ニュージーランド+USA

タイトルだけ見ると脚の速いインディアンがオリンピック出場を目指す物語かと思ってしまうが、これはスピードに夢を追いかけた男バート・マンローの実話。「羊たちの沈黙」とは全く異なるキャラクターをアンソニー・ホプキンスが演じる。21歳のときに「インディアン」というバイクと出会って以来、ニュージーランドでビーチを走ったりしながら改良に改良を重ねていた。スピード・メーターはない、ブレーキもない改造バイクがいったいどれぐらい走るのか?思いっきり走らせてみたいと、63歳のとき生涯の夢「世界最速」に挑戦する。狭心症を患っていたので、体の事を考えるともう今しかないというところに来ていたのであろう。一念発起して、年金から少しずつためたり、バイク仲間の援助、小さな土地を担保に銀行からの借金など、お金を掻集めアメリカへ旅立つ。

スピード・ライダーの聖地、大昔に海が干上がった塩の大平原ユタ州ボンヌヴィルにようやくたどり着いて、永年夢に見ていた聖地に立っている感動で目が光っていた。アンソニーの自然な素晴らしい演技だった。彼の人柄か、彼の町や旅の途中やレース場でも、いろんな人たちが親切に彼をサポートする。夢を実現するぞという強いオーラが出ているのか、出会った人も何かしてあげたいという気持ちになるのであろう。そんなシーンが、心地よく暖かい気持ちにしてくれる。時速300kmを超えるスピードで転倒して、あの程度の破損や怪我ではないと思うが、そんな細かい事より、40年以上も改良と試行を繰り返して、ずっとひとつの事に打ち込む情熱がすばらしい。あれこれと興味が広がる私の性格では難しいが、この頃ようやく絞り込める感じになって来た。ずっと夢を持ち続けていこうという気持ちを、思い起こさせてくれる映画である。

その後、彼が数回渡米して改良を重ね再挑戦を繰り返し、1968か9年につくった1000CC以下のバイクのスピード記録は、こんなに目まぐるしくテクノロジーが進化している世の中で、いいバイクがありそうなものだが、40年近くもいまだ破られていないというのが不思議というか凄い。
大阪梅田はロフト地下の「テアトル梅田」で上映中。

小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃より、1969年に、ジャズ喫茶等に通い始めた頃からジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。 mail

連載28
James Brown [Jungle Groove] 1969〜1971

先月に続きジェイムズ・ブラウンをもう一枚。「ジャングル・グルーヴ」いいタイトルである。バラードなどない、JB絶頂期のオール・ファンク編集アルバム。ブーツィ・コリンズ(ベース)等のオリジナルJB'Sがバックで5曲入っている。1986年に出たものに、再発はインストものが1曲追加された。

うねるベースとドラムス、軽やかなギターのカッティングがミックスされて繰り出すBEAT-BEAT-BEAT、びしっと揃ったホーンズが華を添えて、JBのボーカルとかけ声に加えシャウトが炸裂。JB-FUNK。カッコいいの一言に尽きる。延々と続くビートにはまり、思わず腰が揺れている。3曲目の「Give It Up Or Turnit A Loose」ではハイテンションのJBのあまりのキリキリ声のシャウトに、聴いている方も「イーーー」となってしまうが、5曲目の短いドラムビートでちょっとクールダウンしてから、4曲続きのFUNK-FUNK-FUNKいいね。特に8曲目の「Soul Power」は、ホーンズが短いフレーズを延々と繰り返すのを聴いているとじわじわとノってきて、もう堪らない!

「ジャングル・グルーヴ」の後、1996年に出たのが編集アルバム「Funk Power」である。こちらは、ブーツィ・コリンズ等のオリジナルJB'Sだけの1970年のみに絞り込んである。9曲中4曲は「ジャングル・グルーヴ」と同じ曲のバージョン違いが入っている。こちらには、カッコいいあの「Sex Machine」があり、さらに10分半に及ぶロングバージョンもある。そして「Soul Power」も12分のロングバージョンが入っているが、これは「ジャングル…」のほうがいいように思う。しかしこちらも充実したアルバムである。

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