連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-22
Westwood,
California

L.A.ではこのウエストウッドあたりが、一番好きだった。首を伸ばしたビッグバードが二羽、UCLA近くのショッピング・モールのパティオで。

小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃。 そして1969年、ジャズ喫茶等に通い始めた頃からジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。 mail

連載22
Little Feat
[Waiting For Colommbus]
1978年録音

先月に続きまたまたまたスライド・ギターつながりで、リトル・フィートのライブ・アルバム「Waiting For Colommbus」である。アルバムのデビューは1971年でイーグルズ、ドゥービー・ブラザーズと同時期だが、日本でのデビューは1974年の「アメイジング」で、人気の出ていたイーグルズ、ドゥービーよりマイナーであった。実際私も彼等を知ったのは、1975年アメリカ行きの飛行機に乗り合わせたアメリカン・ロック好きの女の子に教えてもらったのが、きっかけである。「アメイジング」発売と共に、既にアメリカでは出ていた「First」「Sailin' Shoes」「Dexie Chicken」も一気に出て、よく知られるようになっていった。ニューオリンズや南部志向の粘りのあるサウンドで、スライド・ギターと「Dexie Chicken」からはパーカッションも加わりウエスト・コーストのバンドでは最も好きなバンドだった。

このアルバムは、彼等のいくつかのアルバムの代表曲を網羅し、ロウエル・ジョージもまだ調子のいい頃である。タワー・オブ・パワーのホーンを迎えて、ロウエル・ジョージの体重以上に重量感のあるダイナミックなサウンドになっている。彼のスライド・ギターもグイグイと引っ張っていく。カジュアルなアカペラの中、観客の歓声でコンサートの始まる様子が聞き取れ、この会場の空気が熱く伝わってくる。2曲目の「Fat Man In The Buthtub」はいきなりニューオリンズ特有のセカンドラインのビートで始まり観客を引き込んでいく。今聴いてもこのビートとスライドギターのイントロにグッと来る。彼等の代表曲の「Dexi Chiken」もスタジオ盤よりずっしりと迫力がありホンキートンク・ピアノにディキシーランド・ホーンも織込んで雰囲気を盛り上げている。私の好きなファンキー・ナンバー「Spanish Moon」もベースが前に出てホーンがビシッと決まってファンキー度がアップしている。

CD2枚目、熱烈なアンコールの歓声に答えての「Willin'」はこのアルバムのハイライト。淡々としたヴォ−カルとピアノに酔って泣ける。次のブルース「A Political Blues」「Sailin' Shoes」も粘っこくカッコいい。弾きまくるというのではなく、引っ張るスライドが最高である。その他2枚組みレコードでは収まらなかったライブの未発表7曲とロウエル・ジョージの死後発表された「Hoy Hoy」のライブ3曲が収められている。その中でファンキーでカッコいい「Skin It Back」はロンドンとワシントンDCの両方の録音が入っている。

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2006