2005

頑固、星一徹な蕎麦店ですが、優しい店主が蕎麦を打っています。

大阪旭区の城北公園前の博愛城北病院裏に、そばきり「いちぜん」という蕎麦専門の店があります。夜、手挽きの石臼で蕎麦を挽き、昼の開店にあわせて蕎麦を打つので、打ち立ての蕎麦を味わえます。営業日は木曜〜日曜の4日間というのは、月曜〜水曜は準備をしているので開店出来ないとのことで、蕎麦に打ち込む真摯な姿勢が感じられます。

蕎麦は「ざるそば」(800円)「とろろ蕎麦」(1,200円)、「辛味大根のおろしそば」(1,200円)と冷たい蕎麦にこだわって、暖かい汁蕎麦は出していません。その蕎麦はもっちりとした歯ごたえがあり、良い香りが鼻に抜けます。そして、「そばがき」(800円)は他とは違ってふわっとしていて、食感が新鮮です。

土・日営業していますので、これから暖かい季節は淀川の土手を散歩したり寝転がったりしてのんびりがてら、蕎麦も食べるというのどうでしょう。土手に行くと淀川の「わんど」があり、そして空が大きく気持ちいいです。対岸の東淀川区方面も広く見渡せます。中之島から淀川の土手までサイクリング・コースが続いていますので、桜の時期は花の下をサイクリングして行けますが、花見客が多いいので人の少ない新緑の頃の方が快適でしょう。また、城北公園は菖蒲の名所ですので、5月は菖蒲の花を観て素朴で風味豊かな田舎蕎麦も味わうなど、スローなホリデーが過ごせそうです。

そばきり「いちぜん」
営業日:木曜〜日曜  昼12時〜2時 夜4時〜8時
TEL 06-6926-0070 大阪市旭区生江3-11-6メゾン城北102
市バス:守口車庫行き大阪駅34番、天満橋110番で城北公園前下車

連載-AMERICAN PHOTOGRAPHS-05 
Key West, Florida

アメリカ最南端の町のチビッコ・ギャング

小さなトランジスター・ラジオから流れるポップス、ロック、R&Bを夢中に聴いた中学生の頃。 そして1969年、ジャズ喫茶等に通い始めた頃からジャズ、ブルーズにも興味をもち、今日まで聴き続けてきました。 晴れのときも、雨のときもずっと一緒だった、私の大好きなミュージシャンたちのアルバムや曲を取り上げ感想を綴ります。 あなたのお好きなミュージシャンやサウンドが、私の[エンジェルズ・オブ・ミュージック]にあれば嬉しいです。 mail

連載005
フリー[ライブ]
Free/Live 1971

60年代後半のブリティッシュ・ロックシーンはビートルズ、ストーンズはじめ、クリーム、ツェッペリン、ジミー・ヘンドリックス、トラフィック等の凄いバンドがひしめいて、その中にこのフリーもあった。ストーンズ、クリーム、ジミー・ヘンドリックスのようなブルース色の強いロックバンドが好きなのだが、フリーはそれほどブルースを感じないバンドなのに気に入っていた。

フリーのアルバムでは、何といってもこのライブ盤である。変に派手さはなく引き締まったバンドで、テクも申し分なくスタジオ盤より勿論迫力があり、それまでのスタジオ盤4枚の中から代表曲が網羅されている。ただ、最後の1曲はスタジオ録音のようである。淡々としているが味わいのあるポール・ロジャースのヴォーカル。そして、アンディ・フレイザーのベースが重く沈むこのバンドの音をつくっている。ギターのポール・コゾフはガンガン弾くタイプではないので、音のバランスがとれていて、隙間があるというかアンディのベースもブンブンと締まった音でよくドライヴしているのが聴き取れる。

レコードにある年表を見ると、アンディ・フレイザーは1952年生まれでメンバーの中では最も年下だが、1967年にジョン・メイオ-ルのブルーズ・ブレイカーに、後にフリートウッド・マックのメンバーになるジョン・マクビーの後釜としてスカウトされている。その時が15歳だから何というか、凄い才能の持ち主、天才といえるだろう。ちなみに同時期に在籍していたギタリストは後にストーンズに加入するこちらも若いミック・テイラーだった。彼もこのバンドに在籍していたエリック・クラプトンの後釜として入ったのであろう。

1971年このライブが録音されたイギリス公演の後に突然解散をしてしまうが、この後ベーシスト山内テツが加入し、海外のメジャー・バンドに日本人が参加することは珍しくて、特に日本では話題となった。72年にロジャース、カーク、山内、ラビットのメンバーで最後のアルバム「ハートブレイカー」を発表している。

戦前のブルーズマン、ロバート・ジョンソンの「クロスロード」はクリームの神がかりのパフォーマンスのライブ盤があるが、この曲をフリーも演っていて、早死にしたギターのポール・コゾフのアンソロジー盤に収められている。クリームの出来がすごいので、同じ曲をライブ・アルバムにいれるのは、恐れをなしたのであろうか。しかし、クリームとはまた違うフリーらしいロックのノリがあって、よくドライブしているアンディ・フレイザーのベース、ハイテンションで歌っているポール・コゾフのギター、ポール・ロジャースのヴォーカルもサイモン・カークのドラムスも一体となって、これも味わい深いと私は思う。最近このフリー・ライブのCDに6曲ぐらいも追加されているのに、この「クロスロード」も入れてほしかった。

90年代になって、ミスター・ビッグというバンドが出ている、恐らくフリーの曲から名付けたと思われるが、ロック・ミュージシャンに人気がある玄人受けするバンドといえる。1973年にロジャース、カークにモット・ザ・フープルを脱退したギタリストのミック・ラルフス等とバッド・カンパニーを結成。翌年にアルバム「バッド・カンパニー」を発表。このアルバムも当時良く聴いたレコードである。黒地にBAD COと白抜きされたジャケットを見ると、同じデザインのTシャツを気に入ってよく着ていたのを思い出す。

what's news

城北公園前、博愛城北病院の隣のメゾン城北西側の細い道を南へ。手作りの看板が目印
もっちりとした歯ごたえがある蕎麦を、甘みのある醤油のだしと擂った本わさびで