映画誌[キネマ旬報]恒例の選考委員の投票による2002年ベスト発表。

洋画
1位 ロード・トゥ・パーディション/サム・メンデス監督(USA)
2位 ノー・マンズ・ランド/ダニス・タノヴィッチ監督(イタリア+イギリス+フランス+ベルギー+スロベニア)
3位 鬼が来た!/チアン・ウェン監督(中国)
4位 マルホランド・ドライブ/デイヴィット・リンチ監督(USA+フランス)
5位 まぼろし/フランソワ・ネオン監督(フランス)

邦画
1位 たそがれ清兵衛/山田洋次監督
2位 刑務所の中/崔洋一監督
3位 KT/坂本順治監督
4位 OUT/平山秀幸監督
5位 AIKI/天願大介監督

映画誌[キネマ旬報]読者選出ベスト5

洋画
1位 ロード・トゥ・パーディション/サム・メンデス監督(USA)

2位 少林サッカー/チャウ・シンチー監督(香港)
3位 チョコレート/マーク・フォスター監督(USA)
4位 活きる/チャン・イーモウ監督(中国)
5位 鬼が来た!/チアン・ウェン監督(中国)

邦画
1位 たそがれ清兵衛/山田洋次監督
2位 OUT/平山秀幸監督
3位 阿弥陀堂だより/小泉堯史監督
4位 ピンポン/曽利文彦監督
5位 KT/坂本順治監督

ベスト5までアップ。これ以上はキネ旬に怒られるので、もっと知りたい方は書店で立ち読みしてたもれ。

私のベスト5
洋画+邦画
1位 マルホランド・ドライブ/デイヴィット・リンチ監督(USA+フランス)
2位 天国の口、終わりの楽園。/アルフォンソ・キュアロン監督(メキシコ)
3位 JAZZ SEENカメラが聴いたジャズ/ジュリアン・ベネディクト監督(ドイツ)
4位 バーバー/ ジョエル・コーエン監督(USA)
5位 活きる/チャン・イーモウ監督(中国)

マルホランド・ドライブ は見た後に強く残った映画。映像も音楽の感じもグー。

性は毎水曜日は1000円 で見られ、おまけに映画の日が毎月1日になって、
月5〜6回のチャンスがあるのに 男は映画の日だけの月1回、これは明らかに差別である。
唯一、ロフトの下にあるテアトル梅田は毎火曜日は男は1000円である。
1800円ではそう頻繁に行けない。
映画館は映画ファンに平等なサービスをしてもらいたい。
自分のベストを選ぶのにも、私はもっといろんな映画を見たい!

 

 

 

 

印象に残る映画は人それぞれです。生い立ちや見たときの状態で共感したり、目に焼き付いた映像、忘れられない台詞、的を得たグッとくるサウンド、主人公に感情移入する演技やストーリー展開。アクション、コメディ、ホラー、ミュージカル等々好みのタイプでいろいろです。
私が見た好きな映画100本の印象を綴りながら連載しています。遥か前に見た記憶なので思い違いがあると思います、お気づきの点や共感されたこと、違う見方のご意見がございましたらメールをお願いします。

連載063
浮き雲[Drafting Clouds]フィンランド 1996
監督:アキ・カウリスマキ

主演:カティ・オウティネン、カリ・バーナネン

言葉少なく、俳優の演技も過剰ではなく、静かに淡々と展開していく。まさに寡黙という言葉があてはまる映画であり監督のスタイルである。そのなかにユーモアがあり、暖かいものを感じる。言葉少なく映像を見せ、説明的なことを省いてイメージさせるところは、監督は映画の本質を良く知っている人である。

レストランに勤める妻と市電の運転手の夫は愛情に満ちた静かな生活である。妻が帰ってくると、手で目隠しをしてリビングまで来て、買ってきたソニーのテレビを見せるシーンがかわいい。市電の運転手の削減で誰が辞めるかを、くじか何かで決めるいい加減さもいい。その夫が当たって失業する。妻もレストランの閉鎖により失業する。

内容はかなり忘れてしまったが、全財産を叩いてギャンブルへ行くシーンがある。外で待つ妻に、鍋の準備で大根下ろしを手伝ったときのように一言「スッた」。妻は罵るでもなく、ドツキ倒すでもなく。夫は謝るでもなく、反省するでもないところがおかしい。それは、お互いを信頼し合う強い絆があるから?夫婦共に失業という不幸の連続でも悲しむでもなく、怒るでもなく、腐ることなく淡々とした生活のなかに、少しの希望を持っていると幸せが舞い込んでくるのかも。エンディングでは、ほんわかと心が温かくなりお店の繁盛を願ってしまう。

カウリスマキ監督の新作[過去のない男]がカンヌ映画祭でグランプリを受賞。上映が楽しみである。


連載064
すべてをあなたに[That Thing You Do] USA 1996
監督:トム・ハンクス

主演:トム・ハンクス、リブ・タイラー、トム・エヴェレット・スコット、シャーリズ・セロン

1964年といえば、東京オリンピックで女子バレーボールなど日本選手の活躍、体操のウルトラCが流行語となる。阪神がバッキー、村山の二本柱でリーグ優勝。んなことより、三波春夫の東京五輪音頭、マヒナスターズのお座敷小唄の大ヒット。でもなく、ビートルズの出現である。ラジオで聴いた[プリーズ・プリーズ・ミー][抱きしめたい]は鮮烈であった。その頃、アメリカでもビートルズを聴いて、甘ったるいロカビリーから目を覚ました、60年的な言い方で「ヤングがわんさか」いたと思う。この映画もその頃のオハイオあたりの小さな町のヤングの話である。

ドラマーが怪我をして、ピンチヒッターがスローの曲をアップテンポで叩いて校内コンテストで馬鹿受け、バンド活動が始まる。その曲が英語タイトル[That Thing You Do]で、ビートルズのような感じにすごくうまく作ってある。何度か演奏のシーンがあるが、思わずリズムに合わせて脚が動きだす。ドラマーが変わるのもビートルズと同じである。

ピンチヒッターのドラマーは電気屋の息子である。その店内は、60年代当時の冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ラジオなどがきれいに展示されピカピカの雰囲気がすばらしい。表の通りには、その頃のアメ車も走っていて、いい感じである。アメリカのTVドラマを見て育った私の世代には眩しい思い出が蘇り、同じ世代のアメリカのおじさん、おばさん達にはオールド・グッデイズが蘇ったであろう。

自費で出したドーナツ盤が地元の放送局で流され、メンバーとマネージャーの娘が通りを走って店にやって来て、大はしゃぎするシーンは見ていて嬉しくなってしまう。ジャズが好きのドラマーがL.A.のジャズ・クラブへ行くシーンがある。彼らの[That Thing You Do]を何度か聴いた後だったからか、そこで演奏されているジャズがやけに大人の音に聴こえた。

メンバー4人のそれぞれのキャラクターも出ていたし、マネージャー役のリブ・タイラーが初々しくていい。シャーリズ・セロンも当時の典型的なかわいい娘を演じていた。初監督のトム・ハンクスは、こんな青春を夢見ていたのであろうか。あまりに爽やかにすんなりいきすぎの感があるが、バンドに燃える青春が羨ましく見ていてとても楽しい。
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